ここでは、書籍以外の情報を紹介します。

 

Tilde Translator

無料の翻訳アプリ。ラトビア語⇔英語がとても便利です。オフラインでも使える有料版もあります。英語のほか、ロシア語、ドイツ語、フランス語、リトアニア語もあります。

 

Latvijas Radio 2 (Divi)

Latvijas Radioは、1〜5の5つの局をもつ、ラトビアの国営ラジオ。2(Divi)では、ポップスなどラトビアの音楽を流しています。キャッチコピーは、"Dziesmas dzimtajā valodā"で、「歌おう、われらの言葉で」の意。管理人は、TuneIn Radioというアプリで、2をよく聴いています。

 ちなみに、2以外の局の特徴は、1(Viens)がニュースやトーク、3(Trīs)がクラシック、4(Četri)が主にロシア語での放送、5(Pieci)が若者向け、です。

 

Latvian Verbs, Latvian Nouns

ラトビア語学習のアプリ。Verbsは約300語の動詞について、それぞれの現在形・過去形・未来形を人称代名詞(es, jūsなど)ごとに表示。Nounsは約500語の名詞と形容詞について、格(主格・体格など)ごとの変化を表示しています。
ラトビア語は、動詞も名詞も形容詞も語末がころころ変化します。覚えた単語が語末の変化によって、見知らぬ単語になることもしばしば。そんなラトビア語を学習するうえで、この二つのアプリは頼もしい味方になってくれます。ただし無料で見ることができるのは、ほんの一握りの単語だけ。すべての単語を見るためには、Verbsでは720円、Nounsでは360円が必要です(2015年5月現在)。
 
「ドリーム・チーム1935」
監督 アイガルス・グラウバ
製作年 2012年
2013年のEUフィルムデーズ(映画祭)で上映されたラトビア映画。事実に基づいた作品です。
あらすじは、1935年にスイスで開催された第一回バスケットボール欧州選手権に出場したラトビア代表チームが苦難を乗り越え優勝するという活躍を描いたものです。ただ「活躍」と言っても、華やかなそれではありません。普段の練習場所に困るわ、遠征の費用がないわ、ユニフォームが一着しかないわ、などなど、きらびやかなサクセス・ストーリーとはほど遠い内容です。でも、このドタバタ喜劇的なところが対比となって、作品の最後を一際印象深いものにしているのかもしれません。ラストで主な登場人物の「その後」が紹介されますが、グサッと胸を刺されるはずです。「あっ、そうか。実話に基づいているんだった」と思うことでしょう。
ロシアに支配されていたラトビアは第一次世界大戦後に独立。その後の約20年間、主権国家ラトビアはヨーロッパの一員でしたが、第二次世界大戦中の1940年にソ連に併合されてしまいます。たった20年間という独立期に経験した第一回バスケットボール欧州選手権での優勝という快挙は、今でもラトビア人にとって、大きな誇りなのでしょう。
大会の初戦、実況のアナウンサーがラトビアの国名を間違えます。ヨーロッパにおいてさえ、その程度の認知度だったのでしょう。その後、見事に優勝に輝いたラトビア代表。次の趣旨のセリフが小国の悲哀と歓喜を同時にあらわしているのだと思います。「10年間にわたる大使館の活動よりも、この優勝は、ラトビアという国を広く知らしめた」。